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2012年グローバル教育コンクール表彰式

グローバル教育コンクール2012表彰式報告 主催JICA

グローバル教育コンクール2012表彰式 2013/2/3

目的は
世界が抱える様々な問題について、それを自分たちの問題として考え、その解決のために自ら行動に移すことのできる人たちに対して、世界各地で問題解決に取り組んでいる、実践から作られた優秀なレポートや映像作品を知って使ってもらう。という視点からコンクールで選ばれたものをDVDなどの教材として活用できるコンセプトで続けてきました。

P1040674.jpgこのコンクールで選ばれた優秀な実践をひろげることは、日本のグローバル社会での貢献を、日本人自身が再認識し誇りに思い、同時にグローバル社会での課題解決に近づくことになる高いレベルのコンクールであると考えています。

JICAは中学生・高校生エッセイコンテストを別に実施していますが、エッセイは生徒しか応募できないのに対して、生徒だけでなく、教員も市民も、NPOも誰でも応募できるコンクールとしての特徴を持ち質の高いコンクールに育ちつつあります。

P1040678.jpgグローバル教育コンクールは、21年度から「グローバル教育コンクール」と名前を変えて3回目、主催が外務省からJICA主催となって2回目のコンクールで一般にコンクールの存在も認識されてきました。それだけに力作が多く審査は時間がかかりました。

この審査には、多田孝志先生と斉藤宏がグローバル教育の普及のため継続して関わっています。このコンクールの目的と機能を考えると、日本のグローバル教育教材の質の向上に大きく寄与するとの認識で、これからも大きく育てていきたいと考えています。

 感想ですが

P1040669.jpg今年度の入賞作品は学校現場からの学生と教員が協力して提出したものが多くみられた。これは、大学だからレベルが高いということはなく、小学校からの応募作品も、長期に渡って実践を続けた結果がレポートから読み取れ、これを読んだ人にもこれからの活動の大きなヒントになるものが多かったと言えます。

今年の特徴として、NPOの活動に、教員やボランティアのコーディネートで日本の学生が活動するといういままでの、「スタディーツアー」を一歩進めた「実践ツアー」のような取り組みが出てきたことは、新しい方向性だと思いました。

また、日本の専門家やボランティアが途上国で実施してきたプロジェクトの詳細な内容と経過を分析してレポートにしたものもあり。日本のODA最前線での活躍が手に取るようにわかるものもあった。

映像部門においても、画像や映像の技術が格段に進化しており、生き生きとした現地の子どもたちがそのまま表現されており、映像や画像が言葉や説明でなく感動を与える力を大きく引き出していることを感じました。いよいよ、このコンクールが日本の社会へのインパクトを持つレベルに育ってきたことをうれしく思うし、この作品を教材化していくことが重要だとの認識を新たにしました。

今回から、理事長賞を受けた二人にはその場でプレゼンをしてもらいました。写真・映像部門では「あたり前とは何か」の京都外国語大学の山田明日香さんと、レポート部門からは、愛知県豊田市立若林東小学校の幸田隆さんの「多文化共生:誇り・心・希望を広げよう国際理解教育70時間の実践の奇跡」の二人でした。
あたり前とは何かではインド、二ランジャナスクールでの若年結婚や男女平等の現実を取材した作品で、日本では考えられないような現実を知らせてくれました。
また多文化共生では、学校の半数以上がブラジル人やフイリッピン人の生徒がいる小学校で、日本人と外国人の共生を誇りを明らかにしていく中で解決していくレポートでとても参考になります。

そして表彰式の最後に、作家/演出家でNHKのリトルチャロシリーズの原作者わかぎゑふさんによるインドのレポートでした。わかぎさんが現地で子どもたちと行った、擬音による表現での交流や手のひらスタンプで作る木などのワークショップはとても興味深いものでした。

「身近なところから始めよう!グローバル教育」報告
外務省ステージ



P1040697.jpg 「身近なところから始めよう!グローバル教育」2013/2/3
まさに、ターゲットは市民でそのための方向性として良いタイトルだと思います。
このタイトルの名付けは外務省でした、外務省国際協力局政策課の目線や感覚が市民目線となってきた傾向と考えます。

トークショーは、目白大学の多田先生がファシリテーターとなり。ルー大柴さんと斉藤がトークを絡ませる内容でした。私たちの考え方はグローバル教育の浸透を図るためには、市民に理解してもらうことがもっとも重要なこととの認識を持っていますので、この企画案には全面協力するとの考え方でした。
企画を成功させるために、昨年末から、メディア総合研究所の福田さん中心に、多田先生、赤石先生と斉藤でシナリオを何度も練り直し。市民に伝わるグローバル教育のトークショーを目指しました。これはグローバル教育を学校現場だけでなく、社会、家庭において広げていくことが最も効果的という私たちの考え方からです。

シナリオに沿って報告します

P1040704.jpg必ずしも英語力ではない

グローバル教育は英語教育とは必ずしも結びつかないこと。英語に結びつけるのは短絡的で、課題を解決するためには英語だけでなく、様々な知見、経験が必要で教科横断的な力を養うものであるという認識です。

いわゆるグローバル競争力を目的としたものではない

P1040714.jpg グローバル教育というと企業がイメージする「グローバル競争力」や「グローバルスタンダード」などのイメージが付きまとうのですが、私たちのグローバル教育は「共に生きる」を念頭に考えています。

グローバル教育は海外いかなくてはできないのか

P1040716.jpgよく聞かれる質問がこれです。「違った異質の世界との関わりは」海外の体験は大きいですが、国内にいようが同じ効果は起こります。都会と田舎、関西と関東、身近な他者でさえ「違う世界」になりえると考えます。

違いを「対話」を基調に乗り越える

相手の考えに賛成できないけど、言い争うのを避けて迎合したり、価値観が違うからしょうがないと考え、お互いにそれ以上干渉しないままにしたり、それは「共に生きる」とは言えません。

教室での例も取り上げました。「帽子をかぶったまま授業を受ける子」

学校ではモラルや決まりで教室で帽子を取って授業を受けるようにしています。もちろん、髪の毛が抜けていたりして、カミングアウトできない子は校長に届を出せば着帽許可がでますが。特に理由もなく帽子をかぶったまま授業を受ける子がいます。教科書の後ろに携帯をおいて、下を向きますとキャップのある帽子だと顔が見えませんから授業は聞いていません。そのまま見て見ぬふりをしてしまうと、その子にとってもそれが普通になってしまうので、必ず声をかけます。
生徒も室内脱帽は礼儀だなんて、大人の価値観だとか、先生の中にはカツラをかぶっている先生もいるなどと不満を述べます。私はいつも、ルールだからとは言いません。授業は一方通行ではなく、一人一人の参加を前提に君たちとの反応のやり取りで、表情や目をみて授業を進めている。と対話します。このように話していくとたいてい帽子を取ってくれます。これはこの話で授業時間が少なくなった他の生徒にとっても、自分もこの授業の大切な構成員とわかり納得してくれます。

 学校では、グローバル教育に近い「総合的な学習の時間」がゆとりの時間と絡めて、風前のともしび

そこで、グローバル教育はどこでやるのかということになりますが、学校での総合的な学習の時間はゆとりの反動で、教科の復習に使われています。結局自分の教科の授業の中でグローバル教育を展開できる先生は明らかに少数派になってしまいました。それを考えると、家庭こそ素晴らしい体験教育ができる場所だと思っています。
例えば「お手伝い」をテーマに家庭でも対話を行うのはいいとおもいます。途上国の子どもたちと違っているのは、日本が豊かなこと、親が仕事をしながら養ってくれているという認識が持てないんだと思います。しかし、対話をしなければなりません。そのうち家族というつながりを認識してくると思います。

 ルーさんの18歳ごろからの海外放浪がグローバルな生き方の原点

P1040722.jpgルーさんのtogetherが自然に出てくるのは、海外放浪の旅に原点があるようです。世界のいろいろいろな国での出会いとコミュニケーションが、全く自然に人を引き込む会話力を養ったようです。今回もこのトークショーのために、グローバル教育のことも調べて来てくれました。togetherの持つ意味が私たちの考えている。「共に生きる」にとてもマッチしていました。ルーさんの自然に出てくる英語交じりのトーク、自分で試してみるとわかりますが、簡単にはできません。しかし、笑いを誘うだけでなく対話相手までも活性化する力を持っていると思いました。

 ファシリテーション

今回、多田先生のファシリテーションで進めてもらったのですが。楽しいトークショーになりました。それは10人以上の人と握手をしましょう。というアイスブレーキングから始めたからです。隣に座っている人とでも、全くの他人だったものが、一度握手をすると、簡単に対話ができるようになるのだから不思議な効果です。これは私たちがひろげようとしている、ファシリテーションスキルのひとつですが、まさにグローバル教育は頭への知識の注入ではなく、体験による心への揺さぶり効果があると考えると良いと思います。

そして、参加者の質問を積極的に取り入れました。その時に私たちの予想はいわゆる一般市民が多数と考えていたのですが、質問してくれたのは若い現職の教員でした。これは学校現場にグローバル教育に興味を持つ教員を増やす意味でも大変うれしかったです。会場からの意見を取りあげ対話を基調とする運営をすすめるためにメディア総合研究所の福田さんに、会場担当をやってもらい、見事に会場との交流を図りながら進める企画運営の効果が倍増しました。秋葉原会議のチームワークで効果的なグローバル教育のトークショーを成功させることができました。

ワンワールド会場のスナップ



会場の様子 大阪国際交流センター

P1040723.jpg ワンワールドの会場ですが写真のように、日比谷のワールドフェスタと比べると、狭い建物の中で、それぞれのブースもせまいのですがその反面、密度が濃い上に、手作り感が強い気がします。どこも人が密集していて共に創りだすエネルギーが感じられました。

P10407311.jpg 東京のワールドフェスタもそうですが若いボランティア学生や市民が多く見られ、日本の若者も捨てP1040727.jpgたものではないと思いました。一人でなく仲間と一緒の共生感というのはエネルギーを生み出していくことは間違いないようです。
P1040730.jpg 外務省のブースにも昨年以上にたくさんの人が訪れ大忙しだったそうです。日本の内向きな若者と言われますが、まだまだ元気で外向きの人はいると言うことを実感しました。
大阪の国際教育フォーラムとの交流


P10407381.jpg国際教育フォーラムとの交流
この日、大阪においてもう一つの目的は、大阪をベースに、国際理解教育、異文化間教育、平和教育、人権教育、開発教育、多文化共生教育、グローバル教育などの多様な教育のプラットフォームをまとめている、「国際教育フォーラム」との交流でした。この交流は日本全国でグローバル教育を広げていくためには重要なポイントで、昨年末の第2回グローバル教育の集いの後から準備を進めてきました。

この会合の前にも、大阪の米田伸治先生とは東京の拓殖大学で事前打ち合わせもしてきました。

共同代表の米田伸治(日本ユネスコ協会連盟)と田中義信(大阪女学院大学)そして運営委員の真嶋克成(とんだばやし国際交流協会) のコアメンバーとの、今後の連携の話しでした。
東京でも、同じように「グローバル教育フォーラム」を多様な教育のプラットフォームとして立ち上げます。考え方は相互に共有できました。

話し合いの中で米田先生が協調された、これらの教育の目指すものは、21世紀の教育は「未来への責任」であり、「いのちの尊厳」を根底に据えなければならないという発言には心を打たれました。

今後、大阪か東京で共同でシンポジュームを持ち相互にそれぞれの活動を広げて行くことになりました。
P10407441.jpgちなみに今回の会合の場所に大阪組が選んでくれたのは、大阪のDeepな地、梅田の法善寺横丁(写真)でした。

これからの動き

いよいよ、フォーマルな方向性はグローバル教育フォーラムの立ち上げとなります。グローバル教育研究、実践の大きなプラットフォームを目指します。ぜひご協力ください。
また並行して、インフォーマルなグローバル教育分野にも重点を置きます。社会、家庭へのグローバル教育手法を浸透させるため、社員グローバル教育や親子セミナーなどを実施していきます。
また、教材としてすでに出版した、「共に生きるをデザインするグローバル教育」に続く書籍をメディア総合研究所において、グローバル教育に関わるシリーズとして出版していく方向性も確認されました。

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                    報告は 拓殖大学 国際開発研究所 客員研究員 NPO法人全国国際教育協会理事 斉藤宏
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